REHACARE 2024
今年のREHACARE 2024は、9月25日から28日にかけてドイツ・デュッセルドルフで開催され、最新のリハビリテーション技術や介護に関する多くの革新が紹介されました。特に、ロボティクスや人工知能(AI)、電動モビリティなどが注目され、障害を持つ方々がより自立した生活を送れるようサポートする製品が目立ちました。技術の進化により、デジタルツールがリハビリプロセスをサポートし、患者一人ひとりに合わせたケアが実現されつつあります。また、国際的な来場者数も増加し、今年は44,000人を超える来場者が85か国から訪れ、950の出展企業が集まりました
電動車椅子とQOL向上の技術
今年のREHACAREでは、特に電動車椅子の進化に驚かされました。最新のモデルにはリアルカーボン素材が使用されており、軽量でありながらスタイリッシュなデザインが特徴です。これにより、使用者はバッテリーの取り外しや操作がより簡単になり、アテンドがいなくても一人で自由に行動できるよう設計されています。このような技術進歩は、障害を持つ方々のQOL(生活の質)の向上に大きく寄与しています 。
視察通訳としての感想
今回の視察では、普段目にするよりも多くの車椅子ユーザーが参加しており、また、出展者の中にも障害を持つ方が製品を説明している場面が見られました。こうしたインクルーシブな環境は非常に印象的で、障害を持つ方々が活発に参加し、意見交換を行える場が広がっていることを実感しました。特に、スポーツやレジャーに焦点を当てた製品の充実は、介護業界にもQOL向上の意識が浸透していることを感じさせるものでした。